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熊野市井田川災害調査等報告

実施日      平成23年11月22日(火)

参加者名     大西 克美、太田 龍三

調査先及び事項  三重県熊野市井田町地内

台風12号(9月2日)及び15号による井田川堤防決壊等の被害状況について

調査概要

11月22日(火)12時30分~16時00分まで

(熊野市井田川町にて井田川流域を調査)

井戸町(いど)…熊野市の中心市街地の一角をなす町。熊野市役所、熊野警察署、裁判所、熊野郵便局、JR熊野市駅などがあり行政の中心。中央を井戸川が流れ、上流には瀬戸集落がある。名勝獅子岩で有名。人口3628人、面積18.12km。

○気象の概況(気象庁情報:9月24日8:00現在)

1.台風第12号

(1)概況

・8月25日9時にマリアナ諸島の西の海上で発生した台風第12号は、日本の南海上をゆっくり北上して9月3日10時前に高知県東部に上陸し、四国地方、中国地方を縦断して4日未明に日本海へ進んだ。その後もゆっくり北上を続け、5日15時に温帯低気圧に変わった。

・台風第12号は動きが遅く上陸後も大型の勢力を保っていたため、長時間台風周辺の非常に湿った空気が流れ込み、西日本から北日本にかけて、広い範囲で記録的な大雨となった。特に紀伊半島では降り始めの8月30日17時からの総降水量が、多い所で1800ミリを超えた。

2.台風第15号

(1)概況

・9月13日21時に日本の南海上で発生した台風第15号は、南大東島の西海上を反時計回りに円を描くようにゆっくり動き、速度を速めつつ四国の南海上から紀伊半島に接近した後、21日14時頃に静岡県浜松市付近に上陸し、強い勢力を保ったまま東海地方から関東地方、そして東北地方を北東に進んだ。台風は、その後21日夜遅くに福島県沖に進み、22日15時に千島近海で温帯低気圧に変わった。

・台風第15号が、南大東島の西海上にしばらく留まり、湿った空気が長時間にわたって本州に流れ込んだことと、上陸後も強い勢力を保ちながら北東に進んだことにより、西日本から北日本にかけての広い範囲で、暴風や記録的な大雨となった。9月15日0時から9月22日9時までの総降水量は、九州や四国の一部で1000ミリを超え、多くの地点で総降水量が9月の降水量平年値の2倍を超えた。また、21日に東京都江戸川区で最大風速30.5メートルを記録するなど、各地で暴風を観測した。

井田川上流部、道路総てが流され、この先の製材会社へはしご・ロープを使い向かっていた。

井田川上流部、道路半分が崩落。

大馬神社 奥宮へ向かう途中、道路・堤防総て損壊。

大馬神社 奥宮へ向かう途中、電柱が倒れ、先を阻む。

大馬神社 奥宮へ向かう途中、舗装及び間地ブロック崩壊。

大馬神社 奥宮へ渡る橋が土石流により、流された。

大馬神社 奥宮の石碑だけが残った。

石でできた鳥居は無残に崩壊。

この度の台風12号により尊い命をなくされた方、ご遺族の皆様に衷心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

大西克美・太田龍三

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